2024/08/28
素晴らしい状態の安政一朱銀を御紹介致します。安政一朱銀Qoで、位付けは5位、ごくごくありふれた一朱銀です。ですが、まさに昨日銀座で作られ、そのまま銀座の包みに入れられ、昨日開封されたと思われるほどの状態です。

2024/08/23
私が一好きなコインは天保一分銀です。今までかなりの数の天保一分銀をPCGSへ送りました。基本的にはMS65を狙えるものが基本です。最近のPCGSは非常に厳しくなったので、なかなか思うようには数字は伸びませんが・・・。その中で、Cleaned Unc を付けられたものが2枚、Environmental Damage(環境的損傷) を付けられたものが3枚ありました。

2024/08/18
私は小さい時から『時刻表』が大好きでした。毎月大して変わりもしない時刻表を買っては眺め、買っては眺めていました。そして、自分が国鉄総裁になった気分で新しい時刻表を作り、新しい列車を走らせていました。それを見て、両親が呆れていたのを思い出します。実は『日本貨幣カタログ』も好きでして、何か数字が並んでいるのが好きなのかもしれません。何度も何度も目を通している内に、「竜20銭明治8年は・・・前期後期合わせて612,736枚」と特年は結構覚え、「稲1銭明治34年は・・・5,555,155枚・・・ゾロ目おしい」、「宝永永字丁銀は・・・5816貫、そりゃ少ないわ」という風に、様々な貨幣の発行枚数を結構覚えてしまいました。
2024/08/15
数年前にスラブに入れた面白い安政一分銀を御紹介します。近代銭とは違い、一分銀の世界では、"手替わり"と呼べるようなものはあまりありません。最近少し言われるようになったものに、"短一"があります。"分"と"銀"という文字に比べると"一"の字が極端に短いもので、安政一分銀の表C型(またはB型)にちょくちょくある書体です。  それに比べて、この"一"はどうですか? 極端に長いと思われませんか? 元々、表F型でこの書体("分"と"銀")の"一"はそれなりに長いのですが、この"一"は特に長いような気がします。"長一"とでも呼びましょうか? 画像だけでしたが、綺麗な状態だったのでヤフオクで落札し、PCGSへ送りました。結果は・・・ 結果は"Cleaned"となりましたが、まあ未使用品でしょう。 それにしても"一"が長いと思われませんか?

2024/08/11
玉一・入分一分銀は一分銀収集家に人気があるカテゴリの一つです。玉一・入分とも、非常に現存数が少ない貴重な一分銀です。玉一と入分の存在比率は私の実感では1:3くらいで、玉一の方がかなり少ないと思います。ただ、価格的にはそれほどの差はなく、普通の入分一分銀が極美品で15000円くらいだとすると、玉一一分銀は20000~25000円くらいです
2024/07/27
皆様も良くご存じのように、文政南鐐一朱銀(十六片)は、古金銀の中では偽物の常連上位にランクされます。偽物と言っても、収集家を騙すために製作された現代物ではなく、当時物がほとんどです。ですから、古色のついた味のあるものも多いので、初心者は言うまでもなく、業者でも平気(?)で偽物を販売しています。
2024/07/15
天保一分銀でブログを書いてきましたが、最後は表Z型です。御存知のように、表Z型とは20個のいずれの桜にも逆桜がない型で、天保一分銀の最初の書体だと考えられます。表Z型の裏に打たれた"定"刻印は小型の初期のものが多く、額縁で比較的丁寧に切られた一分銀や額縁逆背(献上一分銀)も表Z型が多いからです。
2024/07/07
今日は表R型です。表R型は書体としては私が一番好きな書体です。何と言っても、"銀"の書体が美しく、とてもバランスの良い書体だと思います。"分"は第一画の初めに少し左側に伸びる"爪"があり、"刀"の第一画の縦が直線ではなくてやや湾曲し、第二画より長いのが特徴です。慣れてくると、"分"だけでだいたいR型だとわかります。R型は位付けとしては並品扱いですが、実際にはそこそこ少ない型です。
2024/06/23
天保一分銀の表Q型は、有名な『切れ分』または『離れ分』と呼ばれるもので、"分"の第一画と第二画が離れているものです。表Q型の裏はl、m、r、s の4種類しかなく、天保一分銀の中では一番組み合わせが少ない型です。Q型には"大字"と"小字"があります。"分銀"の文字の大きさが違うのですが、一番大きな違いは"銀"字の最終画です。"大字"は右方向への"はらい"がしっかりしていますが、"小字"は"はらい"が無く、どちらかと言えば"草尾銀"になっていることです。さらに"大字"は全体的に"太字"が多いのですが、"小字"は"細字"です。"大字"と"小字"の存在比率は3:1くらいではないでしょうか。
2024/06/16
天保一分銀 表T型は表P型に次いで存在数が多く、私の実感では表Z型とほぼ同じくらいです。つまり、天保一分銀は表P、T、Zの3つの型で、その大部分を占めているわけです。表T型の裏は、l、o、q、r、s、t の6種類があるとされていますが、Tqに関しては若干の疑義がありますので後述いたします。

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