先日あるオークションを見ていると、画像の旭日五十銭銀貨大正五年が目に止まりました。私は基本的には古金銀しか扱わないのですが、あまりに美しいので注目しておりました。スラブはACCA(台湾のスラブ会社)なので、もしかするとあまり値上がりしないのではないか、という密かな期待もありました。さらに驚いたのが、数字です。この状態でMS ? とはちょっとびっくりしました。画像からみると、コインの状態はほぼ完璧でした。額面(五十銭)の左右の平地を見て下さい。ほぼ擦れのない惚れ惚れする平地です。送られてきた実物は画像よりも素晴らしい正真正銘のロール出し・完全未使用品でした。
それでは正解です。このコインの数字は、MS65+、です。これは明らかにアンダーグレードです。どう見ても、MS66+~MS67くらいの数字が付いてもおかしくありません。ACCAというスラブ会社とスラブの数字に惑わされた(?)か、オークションの価格は伸びませんでした。私の予想は的中したようです。
それでは正解です。このコインの落札価格は9200円(実際には9200×1.11になりますが・・)でした。このコインがPCGSスラブでMS67ならば、30000円以上になっていたかもしれません。商品価値としては、ACCA・MS65+とPCGS・MS67は比べるまでもありませんが、手元に置いておくコインなので、どこのスラブであろうと、数字がいくつであろうと、気になりません。本当に綺麗なコインがとても安く入手できたと喜んでいます。
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フジ (月曜日, 17 2月 2025 06:43)
多くの方がスラブを見ていてコインを見ていない、ということですね。
しかしキレイなコインですね、私ならよろこんで再鑑定に出しちゃいます^ ^
明日香津五(店主) (月曜日, 17 2月 2025 07:51)
フジ様
コメントありがとうございました。まあ、PCGSやNGCのスラブで集めている方々にとって、スラブが変わるのは嫌だったのもわかりますが、投資対象としてACCAは魅力が無かったのかもしれません。コインは素晴らしい完未です。