数年前にスラブに入れた面白い安政一分銀表F型を御紹介します。近代銭には細かい手替わりが数多くありますが、一分銀、特に安政一分銀の世界では"手替わり"と呼べるようなものはあまりありません。最近少し言われるようになったものに、"短一"があります。"分"と"銀"という文字に比べると"一"の字が極端に短いもので、安政一分銀の表C型(またはB型)にちょくちょくある書体です。
それに比べて、この"一"はどうですか? 極端に長いと思われませんか? 元々、この"分"と"銀"の書体を持つ表F型の"一"はそれなりに長いのですが、この"一"は特に長いような気がします。"長一"とでも呼びましょうか? 綺麗な状態だったのでヤフオクで落札してPCGSへ送りました。結果は
"Cleaned"となりましたが、まあ未使用品ではないでしょうか。
それにしても"一"が長いと思われませんか?
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