昔と比べると、一朱銀の人気があまりないように思います。やっばり、あまりに小さいので、年齢を重ねると見えにくい、というのは大きな原因の1つだと思います。細かすぎて分類などやってられない、というのが本音ではないでしょうか。同じような傾向が近代銀貨にも見られて、5銭や10銭、20銭くらいまでの小型銀貨も以前と比べると人気がないように感じます。確かに、大きいほうが見やすいだけではなく迫力もありますから、当然のなりゆきなのかもしれません。それなりのお金を出す以上、重量感や迫力、見栄えが求められるのはしかたのないことです。
でも、古金銀収集の入門として、明治一朱銀の収集はお勧めです。まず、何といっても安い、です。昔、嘉永一朱銀の極美品が1000円くらいの時、明治一朱銀は2000円くらいでしたが、今は1500円くらいの感じです。普通品なら、未使用品でも3000円～4000円くらいのものです。次に、何といっても美しいものが多い、です。私はやっぱり美しいコインが好きです。美しいコインは見ていて飽きません。心が和みます。私の経験と好みの話ですが、状態の悪いコインはいくら珍品でも、やっぱり最後には嫌になります。最後に、何といっても"完集"が可能、です。完集は実際に出来ないことがほとんどですが、誰もが一度は夢見る目標ではないでしょうか。面が7種類、背が6種類、未発見な組み合わせ6種類を除くと、42－6=36種類で完集です。VsやWsといった難獲品もありますが、正直しれています。嘉永一朱銀や安政一朱銀のとんでもない珍品に比べれば、何の問題でもありません。全て未使用品(PCGS MS 64 程度)で完集することも夢ではない?かもしれません。
(写真は明治一朱銀 Ut 包み出しの完全未使用品です。本当に美しいです)
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